各区の大会で各分野の「名人」を決め、その名人が「教室」を開くのを、会場・資金・保険などで支援します。菓子作り名人、イラスト名人、陳列名人などの技がそろえば、名産品ができるかもしれません。

TVチャンピオンで放映されているように、世の中には、いろいろな特技を持った人がいます。しかし、その分野に詳しい人でないと、実力者に出会う機会は少ない。多くの埋もれている実力者を発掘し、地域の指導者として活躍してもらわないと、せっかくの人材がもったいない。

しかし、教室は受講生にとってはありがたいものですが、主催する人には心理的・財政的な負担が大きく、労力もかかります。普通の人ではなかなか教室開催まではできないものです。

そのため、各区でスポーツ・芸術・ゲーム・科学技術・料理などの分野で大会を開き、「◯◯区名人」を選出。その名人が教室を開く時には、会場確保や運営費助成などで、自治体が支援するような環境づくりが必要です。ボランティア活動で生じる責任とリスクを市が負い、「名人」による普及活動をうながす仕組みです。

また、この名人の選定を、大人がまじめにやると、暑苦しくなり、けんかに発展しかねません。権威性を薄め、娯楽性を高めるために、選者を低学年の小学生にしておけば良いでしょう。小学生の判定ならば、大人も文句をつけにくいし、選にもれた場合でも言い訳ができます。

趣味の仲間づくりが、本業の仕事に役立つのは言うまでもありません。自分が持つ技術を、他の人に役立てるのは、とても気持ちが良いものです。「失敗の恐れ」を市が肩代わりすれば、いろいろな趣味の世界で芽吹くことでしょう。

お菓子や料理などの「故郷の名産品」も1人や1社では作ることができません。多くの人や会社が模倣し、改善し、競い合うことで発展します。新しい味を考案した名人には、模倣を許してもらう代わりに、「元祖」や「本家」などを名乗る権利を与えれば良さそうです。

地域の人が持つ技(わざ)・術(すべ)・力(ちから)を集めれば、いろいろな新しいものがうまれることでしょう。

(難易度:小、短期的効果:中、長期的効果:中)​​​​​​​

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